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KIYOの愛読書その1「食の終焉」

 


僕の愛読書について


「 KIYOさんは普段どんな本を読んでいるんですか?」
とよくきかれます。

どんな本と言われても
あまりにもいろいろなジャンルの本を
かなり乱雑に読んでいるので
「答えようがない」
というのが、ほんとのところです。

そんなわけで
僕が読んでいる本を全てご紹介するのは
不可能だと思いますが

そのうちの何冊かを
「これはいいよ」
と言うような具合に
皆さんにご紹介するのは可能だと思いましたので

時々気が向いた時に
「これ読んでみたら」
てな気楽な感じで
みなさんに
ご紹介していこうと思います。


JORA設立の後押しをしてくれた本


第一回目 にご紹介する本としては
終焉以外には考えられません。

何故かと言うと
この本は
僕がJORAを設立するにあたって
すごく後押しをしてくれた本だから
なのです。

2012年に出版されたこの本を
何度か繰り返し読むうちに
「私たちを取り巻く「食の構造」そのものを変えていかなければならない」
と僕自身が思うようになりました。

JORAは家庭料理のシステム化を提唱している団体ですが
その家庭料理を成立させるためには
一定レベル以上の食材が揃えられなければなりません。

しかし、それが本当にできているかと言うと
できていないというのが事実です。

では、なぜそれができないのか
それは
「食」そのものがある種の支配構造の中に埋没してしまっているから
です。

いわゆる「食のグローバル化」 というものが
私たちの日常的な食のあり方を歪めてしまっているというのが
本書の主張です。


家庭料理を正常な状態に戻す


食を私たちの手に取り返すためには

「家庭料理が充実していなければいけない」
というのが僕の結論です。

食料の供給ということを考えた場合
農業があり、食品加工製造業があり、飲食店を含めた食品小売業があり

本来ならば
各業種を個別のものとして考え
それらが緩やかに連携している
というのが理想だと思うのですが

その理想の姿は
今の複合的な、一見合理的なシステムに逆行することなので
社会全体としては受け入れ難いことになってしまいます。

「その構造自体が問題なのに、その構造を正すことができない」
というジレンマに陥っているのが現代なのだ
と僕はこの本から学びました。


人間が生きていくために不可欠な食


この本の著者は
「ポール・ロバーツ」というアメリカのジャーナリストで
他に「石油の終焉」「『衝動』に支配される世界」
などの著書がありますが
どの本も鋭く現代社会を突き
暗部を抉り出そうとしています。

また、この本を翻訳しているのは
ジャーナリストの神保哲生氏
彼は僕の著書「食のモノサシを変える生き方」をとても高く評価してくれて
彼のインターネットテレビ番組に僕を呼んでくれたことがありました。

「食の終焉」の最後の部分で
訳者解説として神保氏は

「ポールロバーツは、そもそも人間の最も基本的な営みであるはずの食を
純粋な経済行為として扱ったところに
最初のボタンの掛け違いがあったのではないか」
と指摘している。
そして
「その過程で、我々は自分が何を食べるかを決定する権利を自ら放棄してしまった」
とも言う。

その通りだと思う。
「あくなき効率の追求を信条とする経済学と
人間が生きていくために不可欠な食には
どうしても相容れない領域がある。

そしてそれは、我々一人ひとりが食を単なる経済行為ではない
人間が生きていく上での尊い営みとして捉え直し
その思いを何らかの形で行動に移していくことで
初めて何かが少しずつ変わり始めるに違いない。」

と述べています。
まったくの同感。
僕は、この訳者解説を読んで、感動しました。

ポール・ロバーツ氏が書いた本の内容もすごいが
そのすごい本を、ここまで忠実に翻訳できる神保氏の筆力と
深い理解力と洞察力に心を動かされたのです。


食に対する一つの考え方の終わり


僕が「JORAを設立するにあたり後押ししてもらった
と言っている意味が、お分かりいただけたのではないでしょうか。

そして、あるインタビューの中で
著者のポール・ロバーツ氏はこう語っています。

「これは基本的には”食の終焉”について述べた本です。
それは単に食べ物がなくなるという意味ではありません。
食に対する一つの考え方が終わりを告げようとしているということです。

私たちは1世紀にわたって、食べ物の値段は下がり続け、
量も増え、さらにより安全でより手に入りやすく
よりおいしくて進歩したものになると信じてきました。

それは米国だけでなく欧州もそうだし
途上国でさえそう考えられてきました。

今われわれはその考えを改めるよう迫られています。

なぜならば、これまで食を進歩させてきた要因の多くが
実は持続不可能なものであることがわかってきたからです。

安価な石油の入手が難しくなり、灌漑用水が干上がり始め
さらには飽食が肥満につながることもわかってくるにつれて
何もかもがよくなるはずだ
という食の古いモデルが、実は持続不可能な発想に依拠していたことを
われわれ人類はようやく理解するようになったのです。

食の終焉というのは
に対する一つの考え方が終わりを告げ
これに代わる
より複雑な新しい概念が登場し始めることを意味します。」


難解な部分もあり
思考力もないと読めない本ではありますが
だからこそ、このメールレッスンを読んでくださっている方々には
ぜひともお読みいただきたい本なのです。

そして
日々の家庭料理をシステム化して
「食の終焉後」の新たな世界
いっしょに創り上げていきましょう。


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